広島の歯科技工所 「株式会社アート・デンタル」

CAD/CAM 支台歯形成のポイント

支台歯形成のポイント

 プロセラCADマシンは接触型のスキャン方式です。球状(直径1.5mm)の接触点でスキャンします。球状の何れかの部分が支台歯に接触していることが必要です。

支台歯形成の注意点

  • アンダーカットを作らない(最重要)
  • シャンファーで形成
  • 全ての部分で角を作らず丸く形成
  • 複雑な形成にしない
  • 支台歯先端部などを鋭利に尖らせない
  • マージンを明確にする
  • 支台歯形成面を滑らかにする
   
1.マージン形成

2.咬合面も緩やかに形成

  • ラウンデッドシャンファーで形成する
  • 遊離エナメルを作らない 
  • 咬合面も緩やかに形成する
  • エッジを作らない
  • 表面を滑らかにする
   
3.よくない形成例

4.よくない形成例

  • ショルダー、スロープショルダーではスキャンできない箇所が出てくるためよくない形成となります。
     
  • 球体の触れない箇所はスキャンできずコンピュータはシャンファーと認識します。
  • 結果出来上がったコーピングと支台歯間が空洞になり維持力や強度に問題が生じます。
5.良い形成例

6.良い形成例

  • 球状の接触点のどこかが支台歯に接触していることが大切です。
     
  • 支台歯全体が緩やかな曲線でエッジがないことがベストです。
  • このような形成により適合の良いコーピングが作成されます。
5.セラミックスペースの確保

6.形成用ポイント

  • セラミックが極端に厚い、又は薄い場合陶材部分のチッピングや破折の原因となります。
  • 適度な厚みの確保が求めたれます。
  • メーカー指定のバーでプレパレーションするとCADCAMに適したマージン形成が容易に行えます。