CAD/CAMインレー 上下顎臼歯 保険適用
令和4年4月よりCAD/CAM装置によって製作した「CAD/CAMハイブリッドインレー」が健康保険適用の歯科補綴物として保険収載されることとなりました。
CAD/CAMインレー |
メタルインレーとCAD/CAMインレーの補綴比較 |
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① CAD/CAMインレーの対応症例
歯科用CAD/CAM装置によって製作されたインレーを小臼歯または大臼歯に装着した場合に算定されます。大臼歯は第二臼歯が全て残存した場合の第一臼歯のみ適用可能です。
形態は隣接歯との接触面を含む窩洞形成(複雑なもの・2級窩洞)に限ります。
② CAD/CAMインレーの材料ブロック
2022年4月現在では既存のCAD/CAM冠 製作用ブロック材料を使用します。
小臼歯 … CAD/CAM冠用材料【Ⅰ】【Ⅱ】
大臼歯 … CAD/CAM冠用材料【Ⅲ】
③ CAD/CAMインレーの形成について
形成は補綴物の厚みが確保できるようボックス形成をおこないます。
ベベルや薄いスライスカットの形成はいずれも破折の原因となります。
〇マーク:べベル(縁斜面)は形成しないでください。
⇒マーク:コンタクト部分はボックス型に形成してください。
【写真】CAD/CAMハイブリッドインレーの臨床補綴例 |
※ヤマキンニュース168号(YAMAKIN株式会社)より引用
FAQ よくあるご質問と回答
Q.CAD/CAMインレー製作のために必要な形成量はどのくらいか?
A. 咬合面は1.2mm以上、スライス面は最も薄いところでも1.0mm以上の形成をお願いいたします。
Q. CAD/CAMインレーの強度は充分か?
A. 必要以上の厚みが確保されれば、実際の臨床で破折するケースは少ないです
歯質との接着強度が重要なため、口腔内での接着と適合が重要です。
Q. CAD/CAMインレーの連結冠は製作可能か?
A. ほぼ製作不可能です。連結部の破折リスクが高いです。